シン・Ryuseiは今日も雨を呼ぶ

札幌銭湯スタンプラリーに再挑戦しているのでその記録だったり他多数

【中央区】鶴の湯_200227【36/38】

私はお風呂が好きだ。静かな浴室が好きだ。マナーのいい常連さんが好きだ。よく温まるお湯が好きだ。昭和を感じる空間が好きだ。ひえひえの水風呂が好きだ。サウナで汗をかくのが好きだ。高い天井を見るのが好きだ。よろしい、ならば銭湯だ。

 

私がファイナル・カウントダウンの相手に決めていたラスト3つの銭湯は、「鶴の湯」と「琴似温泉」と「菊水湯」である。なぜ、この3つを最後の残したかの意味は俺がよく知っている。

 

特に、意味はない。

 

まぁ、なんというか、行きやすいところから行っていたらこうなったというのはありまして、最後は菊水湯というのは最初から決めていたわけです。白石区民なんで、白石から始まり白石で終わるということをしたかったんです。

 

ということは、なかなか行きにくかったところがこの鶴の湯さんということになりますね。自転車が使えるときに行っていればすぐだったんですが、雪が降ってからは行きにくいんですよねぇ。

 

ということで、これより最終ミッション、オペレーションスクルドの概要を説明する。残り3つのお風呂に入ってスタンプを集める。以上。

 

すべての銭湯を回ることなど、造作もない。

さぁ、狂気の温泉ソムリエとして、残りの3つへ向かうとしよう。

 あと環境活動家には申し訳ない、車で来ちゃったよ。だって我が家からアクセス悪いんだもん。でもさ、道の駅スタンプラリーを一生懸命にガソリン撒き散らして行くよりこっちのほうが環境にいいと思うんだ。だから許してくれな。

 

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ということで、車で20分くらいで到着するんですよ。いやいやいや、外観からして昭和なんですよ。驚きますが、しっかりと銭湯経営をしていらっしゃいます。

 

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この定休日のお知らせが萌えてしまいましてね、手書きという昭和に加えて、猫ちゃんが可愛いの。平成も終わりの頃だったり令和だったらパワポに「いらすとや」の素材を載せて適当に作るであろうお知らせを手書きで作成というところがとても好きです。

 

リアル昭和というのは、こういう場所なのだと思います。

 

そして、暖簾をくぐって番台のおばあちゃんに挨拶をしてスタンプを貰います。札幌銭湯まっぷをみると、創業昭和10年2代目って書いてあって、このおばあちゃんは何歳までお仕事をするのかと尊敬するわけですよ。やれ年金が先送りになったとか文句ばかりのジジババはこのおばあちゃんを少しは見習えよ。人生に引退なんてないんだよ。ジャイアント馬場だって死ぬまで現役だったわ。

 

ここにきて気づくのは、改めて「昭和」ということです。平成の「へ」の文字が全く見当たらない店内です。素晴らしいですよ。これは未来に残してもらいたいと思いました。昭和だって64年もあったわけで、その先の平成も30年があったのですが、その平成がまったく見当たらない店内なんです。

 

いつものように着替えて浴室へ進軍します。自分の場所を陣取り、洗体洗顔洗髪洗尻をしており、ふと隣を見てみたんです。

 

そしたら、椅子に座って、とてつもなくぐったりとしている僕より少し若めのおっさんがいたんですよ。明らかに体調が悪そうなんで、大丈夫かなぁと思っていたんです。

 

その人の装備品をチラミしてみると、マイ砂時計、マイケロリンタオル、マイサウナマットなどを持っているわけでいらっしゃいました。なんというか、いわゆる「プロ」だったんですね。サウナから上がって水風呂を経て自分の場所で休憩をしているわけです。

 

いわゆるプロ銭湯師と思われます。いや、僕だって札幌銭湯スタンプラリー完走間近の銭湯元帥ならぬ狂気の温泉ソムリエじゃないですか。いっきに闘争心が湧いてきて、我が闘争なわけですよ。確かに、僕のタオルはケロリンではありません。しかし、10年以上前に札幌銭湯スタンプラリーに挑戦したとき、20箇所目の訪問でもらった「さつよくタオル」を持っているわけです。歴史的見解によると我が軍の勝利が確定しているわけじゃないですか。負けてらんないのよぉーー!あんたたちにぃーー!!という惣流アスカラングレーの言葉が頭をよぎるわけですよ。

 

ということで、我が闘争が勝手に盛り上がりまして、そのプロ銭湯師がサウナに向かっていったときに後をつけるように一緒にサウナに入ったんですよ。

 

そこで、気が付きました。このリアル昭和な鶴の湯さんのサウナが他と違うということに(倒置法)。

 

今の乾式サウナって、ストーブが目の前にお地蔵さんのごとく鎮座しており、その真正面におっさんが座って熱波を浴びるみたいな風潮があるじゃないですか。近年の流行ではサウナストーンに水をぶっかけるみたいなのが流行っておりますが、札幌の銭湯では、ガスストーブのがほとんどなのです。

 

しかし、鶴の湯さんのサウナは熱源が見当たらないんですよ。普通なら大きなストーブが鎮座しているはずなのに見当たらないんですよ。室内の温度は70度くらいで高くはないんですが、なぜか、異常に汗が出てきます。すぐに吹き出る感じなんですよ。ほんと摩訶不思議アドベンチャーなサウナなんです。

 

ふと目の前をみると、この謎のサウナについて説明の看板が掲げられてて「世界初の驚異的不可思議なカルストーン頭低温乾気足熱式サウナ(どっかのサイトからコピーです。こんなん覚えられんって)」とか珍妙なことが書かれてて、正直なところ、意味がわからないんですよ。ほんと摩訶不思議アドベンチャー

 

で、キョロキョロしながら熱源を探していたら、腰の下辺りに熱い鉄板があり、そこから熱を放射しているということがわかりました。私としては、このタイプは初めてのサウナです。

 

ということで、きっと、プロ銭湯師は、このサウナが好きなんでしょう。めっちゃ入ってました。僕がコミュ障じゃなかったら「ケロリンタオルいいですねー!ここのサウナって珍しいですね。サウナとか詳しいんですか?」とか話しかけると思うんですけど、私としては、銭湯元帥なわけで、自分から話しかけるのはご法度ですので、向こうから挨拶されるのを待っているわけですが、結局の所、沈黙。

 

沈黙の個室です。私は他人と話すのが苦手です。

 

水風呂も素敵な感じで、非常にリフレッシュができました。

リアル昭和な鶴の湯さんはリピート確定です。この雰囲気が大好きです。

お願いですから、長く経営してほしいと思います。

 

さぁ、あと2つで完走です。残りも全力で楽しみます。

 

店名:鶴の湯
住所:札幌市中央区南19条西7丁目3-1
TEL:011-511-6615
営業時間:15:00〜21:30
駐車場:有  
定休日:月曜、金曜