【西区】琴似温泉_200229【37/38】
私はお風呂が好きだ。若い人がにぎやかにしている浴室が好きだ。マナーのいい常連さんが好きだ。清潔な脱衣所が好きだ。よく温まるお湯が好きだ。露天風呂が好きだ。電気風呂は正直によくわからない。落ち着くサウナが好きだ。よろしい、ならば銭湯だ。
今日は、4年に1回のカーニバルデーです。そう、閏日です。2月29日なんです。本当は、この記念すべき日に札幌銭湯スタンプラリーを終えようと計画していたのですが、そうは問屋が卸さないわけでありまして、東京事変の復活の日にスタンプラリーを終えるということはできませんでした。とはいえ、自分で決めたことですし、仕方がないですね。
残念ですが、それでいいんです。札幌銭湯スタンプラリーを完走することができればそれでいいんです。世の中の人間のほとんどが、札幌銭湯スタンプラリーを完走することなく人生を終えるわけです。僕らは確かにマイノリティかもしれませんが、それだけ人生を楽しんでいるんです。銭湯好きってちょっと変わっていると思われるかもしれませんが、とても楽しんでいるんです。
人生って、楽しいこともありますが、実際の所悩むことの方が多いと思います。10代・20代の若い人にいいたいのは、40代のおっさんになっても将来のことについて悩むということです。だから悩まなくていいというわけではなく、悩んだ結果、新たな道を切り開くことができると思っています。そして、これまで悩んできたことの多くは、どうってことないことだということです。どうってことないけど、悩むから進歩するんです。
このように、40代でも悩むことが多々あるのですが、真面目な話、銭湯に入って「ふぁああーーーーー」って声でも出したら、悩みなんてどうでもいいことだと思うようになります。世の中の悩みのほとんどは、「そんなこと大したことねぇよ」と思えばすべて解決できます。これだけで、銭湯に入るということは幸せ度数がアップすると思うんです。
したがって、人生のQOLを高めるためには、銭湯の効能が大きいと思います。もっと、日常の中に銭湯が入ってくるライフスタイルを作っていくことが、体と心と脳の健康を維持できると思います。みんな、銭湯に行け。そこに幸せがあるぞ。
そんなわけで、いたって健康体の私ですが、札幌銭湯スタンプラリーもいよいよセミファイナルとなりました。訪問先は琴似温泉さんです。温泉と名乗ってますが、銭湯です。それでいいんです。細かいことは気にすんなよ。
銭湯って、コインランドリーが一体となっているところをたくさん見てきました。ホームの美春湯さんだってそうです。しかし、洗車場と一緒になっている銭湯はここに来て始めてみましたよ。
まぁ、体も車も洗うことでは一緒だもんな。そんなもんだよ、細かいことは気にすんな。
闇夜に浮かぶ「ゆ」の文字です。思えば、たくさんの銭湯に入ってたくさんの思い出を紡いできました。入れ墨さんとサウナでご一緒した思い出、入れ墨さんが常連から「社長さん」と呼ばれていた思い出、入れ墨さんがADHDなのかやたらにお湯を大げさに撒き散らしている思い出、入れ墨さんの小指がなかった思い出、入れ墨さんが銃撃事件の情報を語り合っていた思い出、入れ墨さんが◯◯なら東京湾行きだろ?と話していた思い出などなど、数えることができない思い出ができました。すべてが楽しい思い出となっております。
そんな過去を思い出しながら、琴似温泉に到着しました。
カウンターでスタンプをもらい、いつものように脱衣場へ進軍します。
一張羅の全裸に着替えて、浴室へさらに進軍です。
最初の感想は、「ここはスーパー銭湯か?」という感想です。
なんと、久しぶりに露天風呂があるところでした。明るくて、若い人が多く、とても活気があるなと思いました。
浴室内も新しくてきれいでとてもあずましいところです。
若い人男の子が友人と一緒に来てて将来のことを語ってました。
隣の女性風呂も若い人たちの声が聞こえました。
琴似温泉には未来があると思いました。
僕も、サウナに入って適温な水風呂も経て未来を考えていました。
改めてですが、一つの答えにたどり着きました。
未来は僕らの手の中にあるんだ。
そういうことを琴似温泉で改めて気づいた。
自分の人生は自分で決めようと思う。残りの人生をどのように生きるかをおじいちゃんたちを見ながら考えていました。
「ROKA」(The Birthday)の歌詞にあったように、行き先は自分で決めることが大事だと思う。なんでもかんでも他人のせいにしても仕方がないんですよ。自分で自分の道を見つけてリトルジャンヌになりましょう。
そう、札幌銭湯スタンプラリーをやって、また一つ自分が成長できた気がします。
琴似温泉、いいところだったなぁ。また来ようと思う。
屯田湯さんには入れなかったので、いよいよこれでリーチとなりました。
さぁ、最後のお湯に向かいましょう。
ーーーーー次回予告ーーーーー
自ら終焉の地と定めた菊水湯に、カイザー・俺は帰ってきた
后妃ヒルダと姉アンネローゼに見守られて、今、俺は最期の時を迎えようとしていた
だが、その安息は廃業の襲撃によって打ち破られ、ネット民らは…
次回、札幌銭湯伝説 最終話
『湯、見果てたり』
銭湯の歴史も、あと1ページ
店名:琴似温泉
住所:札幌市西区八軒7条東1丁目1-11
TEL:011-621-4021
営業時間:15:00〜22:00
駐車場:有
定休日:月曜